2025年2月 西スマトラ




久しぶりにインドネシアへ行ってきました。

今回は西スマトラの真ん中辺りからリアウ境界までいくつかのジャングルを現地のガイドと各地の村人に案内してもらいました。

いやぁ楽しかった。

Homalomenaは自然交雑個体を含めた16種ほど見つけました。





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-1







麓の村からバイクで1時間、森の入り口から徒歩で16時間、道中で野宿しながらジャングルの奥地まで来ました。

写真はH.asperifoliaに似てるけど仏炎苞の構造が違うホマ。

このホマロメナを探しに自分が歩いて来れる限界地点の奥地まで来たので見つかって本当に良かったです。ムキムキの村人の一人は10kgの米背負って全然まだまだ余裕そうだったけど…。








Homalomena aff. asperifolia  Sumatera Barat  K0225-2







上記のHomalomena aff. asperifoliaと交互に出てきた緑個体と銀個体がある種類。

過去の何処かの世代でこれと交雑したような形跡があり、葉の表面に薄く凹凸があります。

この辺りの広い範囲で見つけたので種分化中のホマロメナかもですね。










Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-3





体感的には湿度100%で滝や川が無いのに時々上から水飛沫が降ってくるような場所でした。

ここの個体群は記載タイプとは別で葉は強い天鵞絨の質感に申し訳程度に凹凸があります。稀に赤い血管のような葉脈模様がある個体も見つかりました。

写真のような環境が500mくらい続いていて今回見つけたホマの中でも断トツに多くの個体を見ました。

わりと凄い個体も見つけたので無事に増えたら公開します。お楽しみに。







Homalomena cf. squamis-draconis  Sumatera Barat  K0225-4







この種類めちゃかっこいいですね。

ほぼ全ての株が水面付近か弱弱な滝の中に生えていました。大きい株になるほど葉は黒くなっていくようです。

野生下では岩にガチガチに活着しています。





Homalomena cf. pyrospatha  Sumatera Barat  K0225-5







ポツンと一株だけ生えていた全身カチカチのホマ。葉はプラスチックのような質感。

位置的には上の壁にsquamis-draconisと下の沢にpyrospatha がありその真ん中辺りの風通しの良い場所で見つけました。



Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-6







数株だけ見つけたホマロメナですが、許容範囲ギリの大きさ。交配親に使うと面白そうかもと思っています。何か見た目的に育てるのも簡単そうかな?





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-7







超ローングステムなホマロメナ。

葉茎は細く硬く、葉は薄くパリパリで硬め。表面に少し凹凸があります。

全体的にシダっぽい雰囲気。

ここは野営地から10mほどの場所で朝起きてから近くにあったことに気づきました。ホマロメナに囲まれて寝ていたってことですね。最高





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-8







この種類も野営地から見える範囲で見つかりました。

Riau産で来る種類がちらほらありますね。

このホマロメナは小さい株は全部緑個体なんですが大きい株は茶色個体が出たので途中で色変わる個体もあるんですかね?

葉はゴムっぽい質感で葉茎はウィング付きです。





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-9







数年前に現地便で輸入したことがある種類でF1まで作っているんですが、自生地を実際に見れると情熱が再燃しましたね。輸入した個体は青系の株だったんんですが、ここでは赤紫の光沢がある個体が沢山見れて脳が震えました。超楽しい。

ここは石灰岩の崖沿いで、小さい滝がいくつもありどこもびしょ濡れの環境でした。





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-11







ほぼ全部滝の中にあったので写真が上手く撮れなかったのが悔しい。今回行った場所は小さい個体しか見つからなかったの次回はここから1日くらい歩いて奥地まで行ってきます。





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-12







11と12とほぼ同じ場所に一つだけ見つけた硬いホマ。



Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-13







谷底の川で見つけた長葉ホマ。

この種類も岩盤にガチガチの活着していました。

葉脈の彫りが深い個体もあったので少し個体差があるかもです。





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-14







11と12のナチュラルハイブリッドと思われる個体。

葉の表面に薄く凹凸があり、縁はフリル、葉茎はウィング付きで両親と思われる種類はどちらも小型なので期待値が高いですね。茶色系なのも高ポイント。



Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-15







一見フミリスっぽいなと思ったんですが、葉脈の彫りが深い個体ばかりだったので何か違うホマロメナ。

腐葉土にも岩盤にも生えていたのでどこでも生きていける強い種類なんでしょう。





Homalomena sp. Sumatera Barat  K0225-16







ここからはその他の植物や色々

写真を見返すと興味深い植物が色々ありましたが、撮影し忘れている種類が沢山あったりピント合ってなかったりで、次回は焦らずに撮るべきですね。

Sumatera Barat  K0225




M. sanderiana ?






































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