2025年 9月 リアウ 西スマトラ

A view of a small river flowing through a virgin forest near the border between West Sumatra and Riau.


今回もリアウ州と西スマトラ州のジャングルを探検してきました。

リアウの森は時間的に数日しか滞在できなかったんですが、新しいものが見れて面白かったです。

今回メインの西スマジャングル横断キャンプはもう最高の体験でしたね。

南の村からジャングルの最奥を超えて北の村まで1週間かけて大冒険してきました。

ID kazuto7481







Riau



Betta pugnax complex

ここの森は水溜りがあちこちにあったのでベタ掬いをしてみました。

この辺りでは何処にでもこのベタがいるようです。捕獲直後で色が飛んでるけど、水槽管理下では全体が赤く色付くようです。



この日は一日中この水浸しの森をうろうろしていました。

主に植物が好きですが、生き物は基本的に何でも好きなので、魚ガチ勢や虫ガチ勢や爬虫類ガチ勢と来れたらめっちゃ面白いやろうな。



Micrechitesとして時々流通しているあの謎草のプラチナ個体を発見。色々な場所で見かけるけどここまで白いのは初めて見た。

植物探しのあるあるで、一つ有ったから進んだらいっぱい出てくるんだろうと思ったらここにしか無くてもう見つからないというパターン。



これくらい流れがある場所も手前の堆積物の中にベタがいる。



ビッグウォールの行き止まりで上を見るとハニービーの巣。

とりあえずここで一泊。



蛇は毎日見るけど、デッカいサソリは初遭遇。

ワクワクしまくりの幸せ空間。





キャンプ翌日、水の音が聞こえる方へ植物や虫を探しながらフラフラと一人で彷徨い歩いているとめっちゃトロピカルな空間を発見。

デカいシダや白い川砂、完璧に苔むした岩、無数の小型植物と暗すぎない光量、森の音、人工物は自分のみ。マイナスイオンが何かは知らんけどマイナスイオンに包まれながら全身が粒子化して溶けていく感覚がマジやばい。ここは中毒性抜群の場の麻薬。









Sumatera Barat



水色のカマキリ

夜に森の中でキャンプファイアーしながらライトを使っていると色々な虫が飛んできます。

本格的なライトトラップはしたことないけど、ジャングルの奥地でやってみるのはちょっと面白そう。



Pogonatum sp.

水気の多いジャングルの地面に生息する20-30cmほどある巨大な苔。

殆どの人は苔と言ったら小さくて虫眼がめで観察するようなサイズ感だと認識されていると思うけど、山奥ではこんなデッカい苔にも遭遇できる。



今回は高低差800mほどを上り下りしながら獣道すら無い道のりを50kmほど歩きました。

数百mの谷底の最深部まで降って行ったり行き止まりで引き返したりで楽しい事だらけです。

谷底と言っても街一つすっぽり収まるくらいの規模感なので歩ける程度の斜面があったりします。崖に出たら引き返して斜面を探す感じで進んでいきます。

霧が降りてくると幻想的。



少し斜面がきつい時は這って上り下りすれば大体大丈夫。

急斜面を降ると川があることが多いのでキャンプが出来ます。水がないと魚が取れないので必須。



水を見つけたらコーヒーキメてテントと飯の準備。

200g/100円のパウダーコーヒーでもここで飲めば何でも極上になることは写真からでも伝わるだろう。

ここでシャワーも済ませます。



5STARホテルがなんぼのもんじゃいってなくらいのMANY STARホテルの完成。

奈良の山奥くらい星が綺麗です。

全員疲れ果てて夜更かし出来ないので気絶するように眠ります。





起きたら濃霧で雲の中に居るような状況。

視界10mくらいしかなくて逸れたら危ないので少し晴れるまでは待機。







谷底から向こう側へ登れるルートが見つからなかったので、一気に尾根まで登って谷の外周を回って行くことに。高地産の変なEriocaulon?なにこれ



絶景ポイントに到着。

眼前にそびえるジャイアントウォールの尾根からえっちらおっちら回り込んで開けた滝に来ました。

ここでしか見つからなかったHomalomenaを一種類発見。0925-2

とりあえずここでシャワー浴びて飯食って休憩。

断崖絶壁過ぎてキャンプは危ないので次へ進むことに。



何だかんだで次の谷底に到着。脳がバグりそうなサイズ感のデカすぎる岩がゴロゴロしてる川。

川が大きすぎると夜中に雨で増水したら死ぬしかないのでこう言う場所は避けて高台か小さい川を探します。

ただ、美味しい魚はめっちゃおる。



色んな場所でキャンプしながら最終日は朝から次の日の早朝までひたすら北の村を目指して歩くのみ。

夜中のジャングルエクスプローラーは足がブッ壊れそう。

疲労とアドレナリンハイのダブルパンチでマジアルハンブリラ。

真っ暗な森の大小様々な斜面を上り下りしながら崖を避けて蛇行しながらいつ到着するのか分からない村を目指す経験はなかなか出来るもんじゃないだろう。



無心で歩くこと数時間。

やっと村へ続く林道へ脱出成功。

思い出しただけで息切れしそう…。

ここから残り5km……。

パームヤシ以外何もない道のりを夜中に5kmは流石にしんどかったけど車道が見えた時は達成感で昇天しそうだった。









植物色々










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