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スマトラ島の雨林苔2025年


コケリウムで育成できそうな熱帯雨林の色々なコケ



スマトラ島の原生林の奥地で濡れた倒木に生息するコケ植物。A field photograph of moss plants growing on wet fallen logs deep in the virgin forests of Sumatra.

スマトラ島の熱帯雨林の奥地でいろいろな形や大きさの野生のコケ植物を観察してきました。

雨季にしか見られない種類や、管理下では綺麗に育たないものも自然の原生林では非常に美しい姿を見ることが出来ます。

栽培下ではコントロールし難い環境要素も森の中では自然に調整され、見る時期によっては最高の状態で存在しています。

育成には、乾湿や温度差、照明の強弱、空間の大きさなど色々な要素を適切にその都度調整することで難しい種類も綺麗に育てることができるかもしれません。





独特な形で美しいキダチゴケの仲間。

箱の中で長期間育成すると、棒状になりやすいので光量や空気の動きを調整する。









導入初期は清潔な環境に密封して養生が必要な種類。一度付いた後は、小さい空間でもわりと簡単に維持できる。

明るいグリーンと繊細な見た目がテラリウムの精密な造形に合いそうですね。









日本を含め世界中の高湿度環境で見られるムクムクゴケの仲間。

野生下の綺麗な形で長期育成するのが難しいが、水や湿度の動きに注意すればいつかコントロールできるかも。









毛細管現象を利用して水を全身に纏っている紐のようなコケ。

コケは色々な形や質感のものがあるので、その形状と野生下の状況から育成方法を推測することもできる。













似たよう形でも本体の大きさによって水の動きが違うので最適な環境にも大きな違いがあることも。

例えば、全身で湿度の高い空気や雨を当てる種類や、比較的乾いた空間でも滴る水を効率よく受け取る種類など。

形、色、大きさ、構造など、コケは千差万別で様々な環境を想定しながら観察すると興味深いですね。




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